肩すかしだ、期待はずれだ、というコメントを多くみかけるけども、
50年代のSFに(これは聞いた話で、邦訳はされていないそうだけど)
こんな話があるそうだ。
あるとき、宇宙船が二機接近した。
片方は地球の文明のもの、
もう片方は、未知の文明のもの。
宇宙船のクルーたちは、お互いの環境を調べるために、
ながいながい通信を行う。
お互いの気候や、風土、
発見や、文明。
話し合ううちに、その未知の文明の、顔をみたこともない女性と、
クルーの男性のうちの一人が恋に落ちるのだけれど、
最後に、地球人のクルーは、相手がケイ素生物で、
呼吸する気体はおろか、
直接触れることさえお互いにとって生命の危険があることだと知った。
2つの文明のクルーたちは、お互いのために「出会わない」ことを
選択するが、最後にまたいつか会おうと言って別れる。
以前から予想をされていた事体かもしれないけれど、
我々がこの宇宙のなかで孤独ではないという可能性が、
科学技術の裏付けをもって高まったというなら、
それはとても大きな発見で、
そして、ひどくロマンチックなことだと思わないか。
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